第2話 初めてはプロジェクト作りから ~プロジェクト解説~【津久学園のゲーム奮闘記】

~前回までのあらすじ~

廃部が決まった津久学園ゲーム製作部。
そんなゲーム製作部にやって来たのは、人々の不幸を集めるため、
各地のゲーム制作部を荒らしていた悪の怪人・ゲバマンだった。

ツクールによるゲーム制作を行うことで、廃部が阻止できるかもしれないと
わかった津久学園ゲーム製作部はシナリオ作成に着手。
初ツクールである彼女達は、長編を作りたい気持ちを抑えつつ、
長編の一部を短編としてアレンジした処女作品『ランスロットの冒険』の
シナリオを完成させたのだった。

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リンカ
うわわわっ、見て下さいっー、先輩。RPGツクールの画面がでましたよー!

ミサト
うわっ、すごい。なんか矢印みたいなのが動いてる!

リンカ
せ、先輩……それ、マウスを動かしているだけです。

ゲバマン
ゲーバゲバ。
ついにRPGツクールをインストールしたようゲバね!

ミサト
あっ、ゲバくん。そうなんだよ。

リンカ
今、インストールが終わって、
ライセンスキーを入力し終えました。

ミサト
これでボクらもツクールデビューさ!

リンカ
どんな感じのゲームになっていくのか、楽しみです!

ゲバマン
それは良かったゲバー

ゲバマン
(ゲバゲバ……いい期待ゲバ。
今日こそこいつらをどん底に落としてやるゲバ)

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リンカ
あれ、でもこれって、
まず最初は何から始めればいいんですか?

ミサト
起動は終わったけど、
なんか灰色っぽい画面出て止っちゃってるけど……

ゲバマン
ツクールでゲームを作るためには、
まずはプロジェクトを作らなければいけないゲバ。

ミサト
えっ、プロジェクト?

ゲバマン
RPGツクールでゲームを作る場合は、
作品ごとにプロジェクトを作成し、
決まった構造に素材やデータを入れることで、
ほかのパソコンやスマホでもゲームを
プレイできるようにしているゲバ。

ミサト
えっ……っと、どういうこと?

ゲバマン
わかりやすく言えば、DSのゲームカセットや
プレステのゲームディスクなどのゲームソフトを
思い浮かべるといいゲバ。

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ゲバマン
ゲームソフトは、一見、1つの物に見えるゲバ。
でも、プレステやDSに入れると、カセット入れただけなのに
画像とかが出てくるゲバよね?

ミサト
あー、そういえばそうだね。ゲームソフトの中に、
絵とかが組み込まれているんだよね?

ゲバマン
イメージ的にはそうゲバ。
ツクールで作成したゲームも、ゲームに使う絵やデータを
パッケージングしてやらなければいけないゲバ。

リンカ
プロジェクトがゲームソフトみたいな感じに
なるってことですか?

ゲバマン
そんな感じゲバ。1つのフォルダにゲームで
必要なデータをまとめることで、違う環境でもゲームが
できるようになっているみたいな感じゲバ。

ミサト
うーん……カセットがあれば、
他の人のDSでも同じゲームが出来るのと同じ感じ?

ゲバマン
そうゲバね。プロジェクト内のここに音楽、
ここに画像を入れるという決まりを作ることで、
違う環境のパソコンやスマホでも読み込めるようにしている
みたいな感じゲバ。

リンカ
じゃあ、最終的にはこのゲームプロジェクトごと
配信するみたいな感じですか?

ゲバマン
そんな感じゲバ。コンピュータの仕組みとかを話せば、
詳しい話が出来るゲバが、はっきり言って必要ないでゲバ。
今は作品ごとにプロジェクトを作成し、
ゲーム制作・管理していくと覚えておけばいいゲバ。

ミサト
じゃあ、今回は『ランスロットの冒険』というプロジェクトを作成するところから始めていく感じかな?

ゲバマン
そうゲバ。ちなみにプロジェクトはいくつでも作れるゲバ。1つの作品を作っている間も、他のプロジェクトを読みこめば、並行して制作することも出来るゲバよ。

リンカ
ゲームを遊ぶ時にゲームカセットを入れ替えるみたいに、今日は「この作品」を作る。今日は「こっちゲーム」を作るみたいなことができるんですか?

ゲバマン
そういうことゲバ

リンカ
そ、そうなんですかー。へぇー

ミサト
ゲーム作り始める時に、プロジェクト作るのはわかったけど。
プロジェクトは、どうやって作ればいいの?

ゲバマン
お前達が買ったのは、RPGツクールMVゲバね。RPGツクールを起動して左上にあるファイルをクリックするゲバ。

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ミサト
クリックしたよ。
あー、プロジェクトの新規作成っていうのがある。

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リンカ
それを押せばいいんですね!ポチッ

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ミサト
なんか新しい画面が出てきた。『名前』『ゲームタイトル』『場所』ってのがあるね

ゲバマン
『名前』はプロジェクトを入れるファイル名。
『ゲームタイトル』はゲーム内で表示されるゲームの名前。
『場所』はお前達が使っているパソコンのどこに、
プロジェクトを入れたファイルを保存するか
決める項目ゲバ

リンカ
じゃあ、ゲームタイトルは『ランスロットの冒険』ですね。
保存場所は学校からドキュメントの中って指定されてるから……
ぽちぽち……っと。

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ゲバマン
そうゲバ。全て後から自分で変えることもできるゲバから、
最初はそのままでもいいゲバけどね。

ただし、『名前』だけは覚えておいた方がいいゲバよ。
もし、パソコンのどこにファイルを保存したか
わからなくなってしまった場合も、名前だけわかれば
調べられることが多いゲバ。

ミサト
んじゃあ、とりあえず今回はわかりやすいように……『名前』と『ゲームタイトル』はランスロットの冒険、場所はそのままでいいかな?
ゲバマン
いいと思うゲバ。そしたらOKを押せばプロジェクトフォルダの作成が始まるゲバよ

プロジェクトとは?

RPGツクールでゲームを制作する場合は、作品ごとに『プロジェクト』を
基本的には作らなければいけません。

各ゲームごとに作成したプロジェクトの中の
決まった場所に画像や音楽といった素材を入れることで
ツクール上で作成したりすることができるようになります。

作成したデータも、このプロジェクト内部に保管されていきます。
プロジェクトとして決まったフォルダ構成でデータを搭載したりしていくことで、
他のパソコンにインストールしたツクールでも制作データが読み取れるように
なっていたりします。

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ゲバマン
プロジェクトを作成すると、こんな感じでツクールに必要な
フォルダが作成されるゲバ。

複数プロジェクトを作る場合の注意点

ツクールではプロジェクトごとにゲームを制作することができるので、
プロジェクトを作品それぞれで作成すれば、
同時並行で制作していくことも可能です。

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▲作成したプロジェクトをツクールで開くことで並行して複数作品制作することも可能。

ただし、あまり複数のゲーム制作を並行してしまうと
管理しきれず、中途半端な未完成作品が増えていってしまう
可能性もあります。

自分が管理できる範囲に収めると同時に、
慣れていないうちは1つの作品に集中し、まずは完成させることを
意識して制作を進めていきましょう。

加えて、ツクールMVでは従来のツクールシリーズと異なり、
プロジェクトを作成するとデフォルトの素材全てがプロジェクトごとに
保存されてるような仕様になっています。
(RTPが廃止されたため)

そのため、プロジェクトを作れば作るほど、
ツクール系のデータがパソコンのデータ容量を圧迫する可能性もあります。

ノートPCなど、ハードディスクの容量が小さいパソコンで
ゲーム制作を行う場合には注意していきましょう。

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▲プロジェクト作成直後で400MB近くある。複数プロジェクトを作成する場合は注意が必要だ。

プロジェクトのバックアップも忘れずに

今後RPGツクールで作成していくデータのほとんどが
このプロジェクトがあるフォルダの中へと書き出されていきます。

そのため、今回作成したプロジェクトの保存先が
わからなくなってしまったり、何らかの理由で、
プロジェクトの入ったフォルダが削除されてしまうと、
せっかく制作したデータが消えてしまいます。

過去にはツクールシリーズの制作データが
ウィルス対策ソフトの誤検知で消えてしまったという
事例もあります。

  • プロジェクトのあるフォルダをどこに保存したかメモしておく
  • 定期的にプロジェクトのあるフォルダはバックアップする

以上の2点は必ず行うようにしましょう。

ゲバマン
バックアップは、『場所』で指定された場所に作成された
『名前』のフォルダを手動でコピーすればOKゲバ。
ミサト
場所がわからない場合はどうすればいいのかな?
ゲバマン
パソコンのファイル検索で『名前』を調べるか、
ツクールでプロジェクトが開いている場合は
『ゲームフォルダを開く』から開くことが出来るゲバ。

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リンカ
ゲバくん来たので、一度お茶淹れますねー。
ゲバマン
それは嬉しいゲバ。これから本格的に
ゲーム制作も始まるゲバ。準備は万全にするゲバ。
ミサト
なら、ボクも入れるの手伝うよー
ゲバマン
ゲバー、ふたりともパソコンから離れたゲバ。
今がチャンスげバー。
ゲバマン
こいつらがつくったプロジェクト内の素材データの画像を
俺のワイルドな生写真データに置き換えてやるゲバー。
ゲバマン
ゲーバゲバ。キャラを作ろうと思ったら俺のワイルドな
私生活写真で、トキメカせて制作の邪魔をしてやるゲバ。
素材を全部削除して写真をコピーっと……
ミサト
んっ、何やってるんだい、ゲバくん
ゲバマン
な、なんでもないゲバー
ゲバマン
ゲーバゲバ。小娘どもめ。
もうお前達のプロジェクトにはデフォルトの素材はないゲバよ
ミサト
リンカー、触って見ててもいいかい?
リンカ
いいですけどー、間違えてさわらないで下さいねー

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ミサト
プロジェクト作ると色々なフォルダができてるんだね。
ゲバマン
そ、そうゲバね~。ゲーム中に使用する
動画を入れるフォルダ、音楽を入れるフォルダ。
画像を入れておくフォルダ。

一つ一つ役割があるゲバよ。

ミサト
へー。音楽はこのaudioってフォルダに入れるのかな。
imgはきっと、画像入れておくフォルダだよね。ポチポチ
ミサト
あっ……

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ゲバマン
お、お前。何やってるゲバー!
ミサト
あはは、間違えて削除押しちゃった。
リンカ
もう、先輩ってばドジっ子なんですから。
大丈夫ですよー。さっきバックアップとっておいたので。
imgフォルダだけ、コピーしておきますねー。
ミサト
ありがとう、リンカ
ゲバマン
ぐぐぐッ……なんという天然パワー……

まぁいいゲバ。プロジェクト作成はまだ始めの始め。
お前達に絶望を与えるのは、ここからゲバー!

こうして、RPGツクールを初めて起動した津久学園ゲーム製作部。
ゲバマンの妨害が不発に終わる中、無事にプロジェクトの作成が完了し、
実際のツクールを使ったゲーム制作にとりかかっていくのであった。

津久学園ゲーム製作部の奮闘はまだまだ続く・・・

★ 第3話は1月上旬公開予定 ★

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