装備に設定されたスキルを習得するプラグイン | ツクールMV プラグイン導入解説

RPGでは様々な装備品が登場すると思います。しかしながら、全ての装備品が活躍することはまず少なく、装備品が多ければ多いほど活躍されないまま、アイテム欄で眠っている装備品や、購入ボタンを押されずに消えていく装備なども多くなってしまいます。

そんな装備をうまく活用しているゲームとして、FF9などでは、装備品を装着することでスキル取得に繋げ、基本性能以外で武器をいろいろと手に入れるような誘導ややりこみに繋げているようなシステムを採用しているRPGもあります。

そういった武器を使ったスキル取得システムを再現するプラグイン「装備に設定されたスキルを習得するプラグイン」の概要と初心者向けの導入方法を解説していきます。

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▲上記は「ファイア」を取得できる装備を装備した画面。ゲージが一杯になれば、ファイアを覚えることができるようになるような機能を搭載できます

装備に設定されたスキルを習得するプラグインとは?

装備に設定されたスキルを習得するプラグインは、特定の装備を装着し、戦闘を繰り返して独自の経験値をためていくと、武器に定められたスキルを習得することができるというシステムをツクールMVに搭載できるプラグインです。装備やスキル系のプラグインを公開されている道楽さんが公開されているプラグインです。

■プラグイン公開ページ
装備に設定されたスキルを習得するプラグインを公開しました(DOURAKU SOFT)

装備して戦闘を繰り返すことでスキルを習得する仕組みを導入することができるので、例えば「この装備弱いけど覚えていないスキルが取得できる!装備せねば!」といった誘導を狙うことができ、様々な武器にスポットライトを当てるチャンスに繋がります。

このプラグインを導入するとどんなことができるの?

このプラグインを導入することで、以下のような効果が狙えます。

  • キャラクターの育成要素が増える
  • レアアイテムを手に入れたいという衝動を高められる
  • 目立たない装備にもスポットが当たる

ツクールデフォルトではレベル上げ中心のスキル取得ですが、このシステムを導入することでレベル上げ以外の育成が可能になります。

また、レアアイテムや低能力の装備のみで取得できるスキルなどを用意できれば、レア装備・目立たない装備の価値が高まる可能性が高まり、レアアイテム収集といったやりこみ要素を高めることにも繋がるかもしれません。

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▲低能力の装備にも特殊なスキルや活躍できるスキルを設定することで、プレイヤーの装備の幅が広げる期待がもてる

導入に必要なもの

  • プラグイン本体(上記公開ページでDLできるdsEquipmentSkillLearning.js)

装備に設定されたスキルを習得するプラグインは、画像などを使用しません。設定もツクール側で実施していきますので、装備に設定されたスキルを習得するプラグインをツクールの特定フォルダに入れ、後述の設定を行っていくだけで導入が可能です。

装備に設定されたスキルを習得するプラグインの使い方

それでは、装備に設定されたスキルを習得するプラグインの導入から基本的な使い方までを初心者向けに紹介していきます。

装備に設定されたスキルを習得するプラグインを有効化しよう

まずはツクールMVのプロジェクトデータに装備に設定されたスキルを習得するプラグインのデータを入れ、ツクール側で有効化していく必要があります。基本的なプラグインの導入方法を紹介していきます。

1.制作中のゲームプロジェクトフォルダを開く

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2.プラグインを「plugins」フォルダに入れる
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3.ツクールMV画面に戻り、『ツール』→『プラグイン管理』を押します。
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4.プラグイン画面管理の空白部分し、基本設定画面より今回使用する「dsEquipmentSkillLearning.js」を選び、OKを押します。
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5.プラグイン管理画面に下記のような「dsEquipmentSkillLearning.js」が追加されれば有効化完了です。
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装備に設定されたスキルを習得するプラグインの設定を行う

装備に設定されたスキルを習得するプラグインの設定を行っていきます。今回のプラグインでは「スキルの設定」「装備の設定」「敵キャラの設定」の主に3種類を設定するだけで基本的なシステムを導入できます。また、「プラグイン設定」を変更することで細かな表示も変更可能です。

実際に導入していく流れと共に、具体的な設定方法を紹介していきます。

「スキル」と「装備」「敵」の設定を行い実際にシステムを導入しよう

まず、「スキル」と「装備」「敵」に設定を行い、実際にシステムを導入していきましょう。

今回は「剣」を装備している状態で戦闘を繰り返していくと、通常では覚えることのできないスキル「ファイア」を習得できるような設定を作りながら解説していきます。

「スキル」の設定を行おう

それでは、スキルの設定を行っていきます。
「データベース」から「スキル」の項目を開き、「ファイア」を選んでいきます。

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その中で、今回注目してもらうのは「メモ欄」です。

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スキル欄では、「LP(武器取得専用の経験値)を何ポイント取得したら技を覚えられるか」ということを、プラグインの独自記述を使って記述していきます。

* スキルに設定するメモタグ
*
* <lp:[必要LP]>
* スキルを習得するために必要なLPを設定します。
* [必要LP] – スキルの習得に必要なLP(数字)
装備に設定されたスキルを習得するプラグイン(DOURAKU SOFT)より引用

ヘルプによれば「<lp:[必要LPの数字]>」という記述をメモ欄に設定しておくと、戦闘終了後に手に入るLPを数字分貯めるとスキルを習得できるようになります。(記述時には「[]」の記入は不要」)

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今回は試しに、LPを10ポイント貯めるとファイアを覚えるという設定にするため、「<lp:10>」と記述を行いましょう。(記述は全て半角英数字)

「装備」の設定を行おう

次に装備の設定です。
装備側では、メモ欄に「どのスキルを習得できるか」というのを設定していきます。
今回は、「剣」を装備中に「ファイア」を取得できるようになるような設定を作っていきますので、「データベース」から「武器」を選び、剣のアイテム欄を開いていきます。

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スキル取得を導入したい装備品のメモ欄に「<learningSkill[習得番号]:[スキルID]>」という記述を使って設定を行っていきます。

* 武器・防具に設定するメモタグ
*
* <learningSkill[習得番号]:[スキルID]>
* 装備から習得できるスキルを設定します。
* [習得番号] – 00~04までの2桁の数値が設定できます。
* なお、ひとつの装備に同じ習得番号を複数設定出来ません。
* [スキルID] – スキルのID(数字)
装備に設定されたスキルを習得するプラグイン(DOURAKU SOFT)より引用

習得番号は、管理番号のようなものです。一つの装備で複数のスキルを取得したい場合は「00」「01」「02」「03」「04」の5個をそれぞれ設定していきます。今回はスキルを一つしか取得しないような設定にするので、「00」を記述していきます。

次にスキルIDです。ここには、取得するスキルの番号を記述していきます。このスキルIDはデータベースのスキル欄を見ることで確認できます。

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スキル欄を見ると、名前の横に「0001」「0002」など数字が書かれていると思います。これがスキルIDです。今回取得予定の「ファイア」の場合は「0009」となっています。「スキルID」の欄には「0009」と記述していきます。

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記述時には「[]の記入は不要」ですので、今回「<learningSkill[習得番号]:[スキルID]>」は
「<learningSkill01:0009>」という表記をメモ欄に追加しましょう。

「敵」の設定を行おう

最後に、敵キャラの設定です。
今回のプラグインでは、LPと呼ばれる武器スキル取得専用の経験値を一定数貯めると、武器に設定されたスキルが取得できるようになります。そのため、敵キャラにそれぞれ、倒した時にどのくらいのLPを取得できるかを設定していく必要があります。

「データベース」より「敵キャラ」を開きます。

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今回はコウモリを倒した時に、LPが5ポイントもらえるような設定を行います。設定には「<rewardLp:[獲得LP]>」という記述をメモ欄に行っていきます。

* 敵キャラに設定するメモタグ
*
* <rewardLp:[獲得LP]>
* 敵キャラ撃破時に獲得できるLPの値を設定します。
* [獲得LP] – 撃破時に獲得できるLP(数字)
装備に設定されたスキルを習得するプラグイン(DOURAKU SOFT)より引用

獲得LP欄を半角の数字にし、[]を消して記述するだけです。

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今回はコウモリを倒した時に「5LP」手に入る用にするので、コウモリのメモ欄に「<rewardLp:5>」と記述しましょう。

装備でスキル取得の導入確認

ここまでできたら、「剣」を装備したキャラクターを初期パーティに入れて、一度テストプレイをしてみましょう。

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剣を装備していると、「E」というマークが付いたファイアがスキル欄にあるはずです。
(剣を外すと、ファイアのスキルが消えるはずです)

問題なく表示されれば、基本的な設定は完了です。
せっかくですので、モンスターとの戦闘も配置してみましょう。

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話しかけるとコウモリ×2匹と戦うようなイベント処理を仮置きします。

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実際に戦闘して倒してみましょう。

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戦闘終了後に、LPを獲得したメッセージが表示されます。
(今回はコウモリを1匹倒すと5LPもらえるように設定したので、5LP×2で10LP貰えています)

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今回ファイアは10LP取得すると、スキル取得するような設定にしていましたので、コウモリ2匹で10LP獲得した場合、剣に設定されていたスキル「ファイア」習得できました。ファイアのスキル下にあったゲージが消え。武器を外してもファイアを使用できるようになっています。

以上で、基本的な設定は終わりです。

ここまでの流れで解説した「スキル」「装備」「敵キャラ」の設定を該当するデータに設定していくことで、システムの導入は完了です。

お疲れ様でした。

プラグイン設定で装備時の技使用や表示の設定を行う

ここまでの項目で基本的な機能を使うことは出来ますが、
スキル取得に使う独自の経験値「LP」周りの関連表示や
スキル取得を行うことができる装備装着時のスキル周りに関しての
設定もこのプラグインでは行うことができます。

関連項目ごとに紹介していきます。

独自経験値LPの名称変更を行う

装備に設定されたスキルを習得するプラグインでは、
LPという独自経験値を使用しますが、LPの場合、
「ライフポイント」などと勘違いされてしまう恐れを
抱く人もいるかもしれません。

LPという単位は、プラグイン設定で変更可能です。
「プラグイン設定」→「dsEquipmentSkillLearning.js」を選択し、装備に設定されたスキルを習得するプラグインの設定画面を開いていきます。

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▲dsEquipmentSkillLearning.jsのプラグイン設定画面

独自経験値LPの名称変更を変えるためには、パラメータ項目の「名前」が「Lp」となっている行を選択します。

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「Lp」をクリックすると、次のようなウィンドウが表示されます。

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初期状態では、LPと記載されていたため、「LP」という名前が使われていました。
今回は試しにSPという記述に変更してみます。

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▲今回はSkill Pointの略でSPにしてみます

OKを繰り返してプラグイン設定を保存し、再度テストプレイをやってみます。

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戦闘終了後の画面です。LPと記載されていた項目が
SPに変化しました。

基本的には初期設定のLPで問題ないと思いますが、
もし他のシステムを導入検討しており、
「LP」という表示が被ってしまった場合などは、
プラグイン設定を活用して表示を変更してみましょう。

戦闘終了時のメッセージを変える

装備に設定されたスキルを習得するプラグインでは
戦闘でLPを取得し、規定数取得するとその場でスキルを取得できます。

デフォルトではLPやスキル取得のメッセージが
表示されるようになっていますが、プラグイン設定を
変更することで、戦闘終了時のメッセージもカスタマイズできます。

戦闘終了時のメッセージカスタマイズは
「Reward Lp Text」「Show Reward Lp Text」「Learning Skill Text」の
3項目を変更していきます。

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「Reward Lp Text」はLPを取得した時のメッセージを設定します。

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▲戦闘終了時にLPを取得した時のメッセージ

「Show Reward Lp Text」は戦闘終了時にLPを取得した時のメッセージを
根本的に表示させたくない場合に使用します。

半角英字で設定し、「true」もしくは「false」のどちらかが設定可能です。
デフォルトで設定されている「true」は表示する。
「false」は表示しない設定に変更できます。

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▲「false」にした場合は「10のLPを獲得!」という表示自体が消えます

LPをいくつ取得したかわからせたくないようなゲームシステムに
したい場合は、「false」を設定しましょう。

「Learning Skill Text」はスキル取得時のメッセージを変更できます。

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こちらも作風に合わせて変更を行っていきましょう。

スキル未取得時のスキル使用に関する設定

装備に設定されたスキルを習得するプラグインでは、
デフォルト状態では武器に設定されたスキルが指定されたLPを
満たしておらず未取得の状態でも、装備品を装備さえしていれば
そのスキルが使えるような設定になっています。

未取得状態の場合に、武器を装備した時にスキルを使えなくする
ようにしたい場合は、「Usable Equipment Skill」という項目を
設定していきます。

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この項目も半角英字の「true」もしくは「false」が設定でき、
「true」時はスキル未取得状態時にスキル使用ができる、
「false」はスキル未取得状態時にスキル使用ができない設定です。

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こちらの設定もあなたが制作するゲームのシステムによって
決めていきましょう。

メニュー等の表示に関する設定

最後に残る三項目の設定について解説します。残る項目を設定することで、
メニュー画面の表示を調整・変更することができます。

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「Show Lp Gauge」は「true」もしくは「false」で設定でき、
「true」にするとスキル欄で、装備によって取得できるスキルの項目下にバーが
表示され、どのくらい必要なLPが溜まっているか確認できるようになります。

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「Show Lp Value」は「true」もしくは「false」で設定でき、
メニューにそのスキルに関するLPの状況を数値でも表示できるように
なります。スキル下に数字で現在のLP取得量と習得に必要なLP量が
数字でも確認できるようになります。

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▲LPが10必要で、現在LP0というのが数字でもわかるようになる

「Lp Value Font Size」では、「Show Lp Value」で数値表示した場合の
文字サイズを設定します。デフォルトでは18で、大きくなれば文字が大きくなります。

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▲「Lp Value Font Size」を「30」にした事例

これらの項目はメニュー表示と相談しながら調整を行っていきましょう。

まとめ

今回は、特定の武器を装備し、戦闘を繰り返して独自経験値を貯めることで新しいスキルを覚えられるというシステムを導入できるプラグインを紹介しました。

このプラグインの最大的な特徴は、「スキル」「装備」「敵」のメモ欄にちょっとした記述をするだけで、新しい育成要素を作り出せることだと思っています。非常に導入敷居が低いながらも、本格的な育成システムに繋がる要素を持つプラグインで、初めての新育成システム導入にもオススメかと思います。

覚えられるスキルやスキルの設定次第では、ユーモアさ・やりこみ度・戦闘難易度の変更など、多彩な戦略的要素・独自性を作り出せる可能性を秘めたプラグインです。初心者の方から上級者の方まで、導入を検討されてみてはいかがでしょうか。

*本記事は『dsEquipmentSkillLearning.js Version1.01・1.02』を元に作成しております』
*プラグインの利用は各自の責任のもとご利用下さい。(プラグイン導入で問題が起きた場合は責任を負えません。バックアップしてからテスト導入をしてご利用下さい。)
*作成画像はRPGツクールMVを利用し作成しております。
RPGツクールMV→(c)2015 KADOKAWA CORPORATION./YOJI OJIMA

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