英語力ゼロのゲーム製作者でもできる! 英語和訳と英訳の裏ワザ4

2015年12月にRPGツクール最新作、RPGツクールMVの日本語版の
公開が予定されています。

RPGツクールMVは、「RPG Maker MV」という英語版の
バージョンが先行的に発売されたため、
現在では海外サイトでのプラグイン開発が先行しています。

そのため、
「こんなプラグインがほしい!」
と思っても、外国語で書かれたサイトで素材を
探さなければいけないかもしれません。

また、現在の海外の人気ぶりを見ると、日本語版でプラグインを開発した場合、
「英語」での問い合わせなどが来る可能性もあります。
(実際に私は過去に公開した日本向け素材に対し、
英語での問い合わせが来たことがあります)

とはいえ、「ポケモンの名前は全部言えるけど、英語は全然言えないぜ!」
みたいな人も多くいると思います。

自分も、しっかりと覚えている英語文章といえば、
「This is a pen」ぐらいです。

ですが、現在はウェブの翻訳サービスも発達しており、
ウェブのサービスをうまく複合して分析することで、
英語力がほぼゼロでもうまく対応ができます。

このページでは、英語力ゼロだけど海外へのメーカー対応で
英語メールや英語サイトの調査を実際のビジネス現場で使っていた
管理人が、「英語問い合わせ」や「英語サイトの内容確認」のために
役立つと思う和訳・英訳方法を紹介していきたいと思います。

奥義1 村人の会話と一緒。英語系サービスを複合利用しよう


英語を翻訳、もしくは英語に翻訳しようと思う時に、
よく使うのが「翻訳」サービスだと思います。

国内にもいくつか翻訳サービスが存在しています。

英語が苦手な人の場合、
「わけわかんないからとりあえず翻訳。そのまま送信」
としてしまうかもしれませんが、ちょっと待って下さい。

それぞれの翻訳サービスによって、ニュアンスの違いから、
翻訳内容に差異が出てしまう可能性があります。

ひとつ目のポイントとして意識して欲しいのが、
「複数の翻訳サービスで翻訳をかけてみる」ということです。

複数の翻訳サービスを使用すると、共通してくる単語や
言い回しなどが出ることもあり、「こういう言い方がある」という
発見にもつながります。

また、下手な鉄砲数撃ち当たる……ではありませんが、
より正式な意味に近い語句が見つかる可能性があります。

RPGでも一緒ですよね。村人がヒントっぽいものをくれますが
最初は「ん?」という内容でも、いくつか話を集めると、
1つに結びつくみたいな状況。

そんな感じで、まずは「正解」かもしれない答えを
複数の翻訳サービスを使って確認しましょう。

奥義2 再翻訳でふるいにかける


翻訳が複数出揃ったところで、全てが同じ翻訳であれば、
正しい文法の可能性が高いでしょう。

ですが、それぞれ異なる結果になってしまったり、
利用規約のような重要な内容はしっかりと確認してから
「これでOK!」という自信を持ちたいですよね。

そんな時に役立つのは、「再翻訳」です。
一度日本語から英語にしたもの、英語から日本語にしたものを
再度反対から翻訳をかけてみるのです。

例えば、「これはペンです」という英文を作りたい場合。
エキサイト翻訳さんでまずは日本語→英語にしてみましょう。

【翻訳】
(日本語) これはペンです。

(英語) This is a pen.

【再翻訳】
(英語) This is a pen.

(日本語) これはペンである。

同じような結果になりました。
ということは、意味が伝わる文章である可能性が高いのです。

もう一例見てみましょう。
「私は学校の友達と一緒に、ゾンビを倒すゲームを作成しました。」という意味を作ってみます。

【翻訳】
(日本語) 私は学校の友達と一緒に、ゾンビを倒すゲームを作成しました。

(英語) I made the game which knocks down a zombie with a friend at school.

【再翻訳】
(英語) I made the game which knocks down a zombie with a friend at school.

(日本語) 私は、学校で友人とゾンビをはねるゲームを作った。

再翻訳すると、「なんかよくわからない文章」になっていますよね。
これは、もしかすると意味が間違っている可能性があると判断できます。

このように、複数の翻訳サービスで翻訳した内容を、
再翻訳してみて、より近い意味合いになっているものを探してみましょう。

再翻訳も複数のサービスでやってみると、正しいのかどうかも見れます。
先ほどの内容を色々なサービスで確認してみましょう。

【エキサイト翻訳で再翻訳】
(英語) I made the game which knocks down a zombie with a friend at school.

(日本語) 私は、学校で友人とゾンビをはねるゲームを作った。

【google翻訳で再翻訳】
(英語) I made the game which knocks down a zombie with a friend at school.

(日本語) 私は学校で友人とゾンビを倒すゲームを作りました。

【yahoo翻訳で再翻訳】
(英語) I made the game which knocks down a zombie with a friend at school.

(日本語) 私は、学校で友人とゾンビをはねるゲームを作った。

google翻訳で再翻訳してみると同じ意味合いに見えますが、
エキサイト翻訳とyahoo翻訳の結果は同じ感じになりましたね。

調べてみたんですが、「knocks down」という言葉が
「殴り倒す」「(車などが)人を跳ね飛ばす」みたいな意味合いがあるようですので、
どう翻訳しているかによって、翻訳結果が変わったものだと思われます。

knock down
(1) 〈人を〉打ち[殴り]倒す; 〈車などが〉〈人を〉はねとばして打ち倒す.
用例
The man was knocked down by a bus. その男はバスにはねとばされた.
(2) 〈家などを〉取り壊す.
(3) (輸送などのために)〈機械などを〉分解[解体]する.
(4) 〈議論などを〉打ち破る, たたきつぶす.
(5) 《口語》〈値段を〉下げる; 〈人を〉値切り倒す.

用例
They have knocked down the price. 彼らは値下げをした.

(6) (競売で)〈品物を〉〔人に〕〔いくらで〕せり落とす, 落札させる 〔to〕 〔for〕.

用例
The picture was knocked down to Mr. A for $150.
その絵は 150 ドルで A 氏の手に落ちた.

引用元:weblio 英和辞典 「knock down」

奥義3 短い文章に置き換えてみる


ここまで、2つの奥義を紹介してきましたが、
和訳・英訳ともに、あまりに長い文章を翻訳すると、
よりへんてこりんな結果が帰ってきてしまいます。

そういった場合は、「短い文章に分割」ことが重要です。

例えば、和訳の場合。
先ほどの例を見てみましょう。

【翻訳する文章】
私は学校の友達と一緒に、ゾンビを倒すゲームを作成しました。

この文章を分割できないかみていきましょう。

上記の文章であれば、言いたいことは次の2つです。

・友達と一緒にゲームを作った
・プレイヤーはそのゲームでゾンビを倒せる

ということは、こういう内容に分割できます。

【分割した内容】
私は学校の友達とゲームを作った。
プレイヤーはそのゲームでゾンビを倒せる

これを翻訳にかけてみましょう。

【翻訳内容】
私は学校の友達とゲームを作った。
プレイヤーはそのゲームでゾンビを倒せる

【エキサイト翻訳さんの翻訳結果】
I made a game with a friend at school.
A player can knock down a zombie by the game.

【エキサイト翻訳さんの翻訳結果】
私は学校で友人とゲームを作った。
プレーヤーはゲームによってゾンビをはねることができる。

「I made a game with a friend at school.」は
「I play soccer」と同じ、「主語+動詞+名詞」の
基本的な形に近いですよね。

「A player can knock down」も「I can = 私は~できる」の
主語をプレイヤーに変えただけなので、「シンプルな英語」に置き換えられました。

このように、長すぎるような英語になってしまい、訳がわからなく
なってしまった場合は、「短く分割」してみましょう。

英訳の場合は

・「セミコロン(,)」
・「関係代名詞(who、whose、which、thatなど)」
・「文中の名詞の前」
・「とりあえず5~7単語ぐらいごと」

で分けて翻訳をかけてみたり、英単語を調べてみると良いと思います。

奥義4 「例えば」を利用する


最後に、和訳として上手く伝えるのに友好的だと感じているのは、
「例えば(For example)」です。

「サイトを作るなら、Wordpressがおすすめだ。
 プラグインを使い解析をすることで、サイト改善が容易にできる」

という文章があったとします。
IT的な知識を持っている人であればわかると思いますが、
「Wordpress」や「プラグイン」という言葉を知らない人や、
「サイト改善」としてどんなことが有効かわからない人にとっては、
少しイメージがつきにくいですよね?

具体例を入れてみましょう。

「サイトを作るなら、Wordpressがおすすめです。Wordpressは
 ウェブ上にインストールし、デザインの雛形を設定するだけで、
 ブログ感覚のサイトを作っていけるツールのようなものです。
 プラグインという拡張機能を入れてあげると、
 『どのページにアクセスがどれくらい来たか?』というのも
 知れたりするので、どの記事が人気なのかわかり、
 どんな内容を乗せていけばいいのか簡単にわかったりします」

文章自体は長くなりましたが、イメージはつかみやすいと思います。

このように、『具体例』を出すことで、
本文の補助に繋がる場合があります。

少し実例を見てみましょう。

【伝えたい内容】
・Kenさんが作成したプラグインは著作権表示すればゲームで使えるのか?。

【文章の構成】
1.あなたのプラグインを使いたい
2.ゲームにエンディングに著作権表示を載せる
3.こんな感じに書けばOK?

【エキサイトさんで翻訳】
1.私はあなたのプラグインを使いたい。

1.I’d like to use your plug-in.
(再翻訳→私はあなたのプラグインを使いたい。)

2.ゲームのエンディングにあなたの名前を載せる

Your name is put on an ending of a game.
(再翻訳→あなたの名前はゲームのエンディングに置かれる。)

3.例えば 『プラグイン:Ken』

【For example. Yumi is my name.】

Director : Yumi
Plug-in : Ken
tester : Yumi

4.私はあなたのプラグインを使うことができる?

Can I use your plug-in?
(私はあなたのプラグインを使ってもよいか?)

まとめると・・・

================
I’d like to use your plug-in.
Your name is put on an ending of a game.

【For example. Yumi is my name.】

Director : Yumi
Plug-in : Ken
tester : Yumi

Can I use your plug-in?
================

具体例と、「使っても良いか?」という疑問文を使うことで、
問題なければ「OK」という趣旨の返答。
ダメなようであれば、「No」という趣旨の単語が入った
返答が出て、確認することができると思います。

特に素材制作者が素材について質問された時などは。
例をうまく活用すると良いと思います。

================
■ You can use this plug-in.
・You get money by the game you made.
(あなたは、あなたが作ったゲームによってお金を得る。)
■ You can’t use this plug-in.
・You make game. The game is an adult work.
(あなたはゲームを作る。ゲームはおとなの作品である。)
================

まとめ 片言日本語をイメージしよう


以上、簡単にですが自分の職業経験を元に、
ツクラーが知っておくと良い英語の英訳や和訳について
役立ちそうなものをまとめてみました。

翻訳サイトをうまく活用すると、ある意味英語が
パズルゲームのようになり、どう伝えればわかりやすいのか。
どんな事例だとわかりやすいのか

といった、ゲーム感覚に近い感じで英語を理解することも
できます。

でも、
「正しい文法なのか不安」という人もいると思います。
そういう時は、「カタコトの日本語」を言う外人さんを
イメージしてみましょう。

ラーメン屋さんなどで「メン、硬め?フツウ?」
みたいに聞かれたこととかありませんか?

道を歩いていて、「カタコト日本語」を
聞いたことがありませんか?

カタコトでも、ある程度何がいいたいのか、
聞き取ることができますよね?

「正しい文法」を使って確認することも重要ですが、
一番大切なことは「意味を伝える」ことです。

翻訳サービスという素晴らしいツールもあるので、
悪いところも意識しながら使っていくと、
話せない相手ともコミュニケーションが取れるかもしれません。

「英語の対応はできません!」と、最初から守るのも1つの手ですが、
相手から見たら海外のサイトに「問い合わせ」や「感想」をくれるぐらい
相手も感想や感謝を持っているからこそ、問い合わせをくれるのです。

英語ダメだよーというので、諦めるのもいいと思いますが、
世界の人から感謝を聞ける、英語対応もやってみると、
意外と簡単に、かつ今まで感じたことのない喜びを味わえるかもしれないですよ。

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