「オリジナルのイラストや音楽でゲームを作りたい。
でも絵も音楽もセンスなんかねぇーよ!」
あなたも思ったことありませんか?
いつかは作りたい、デフォルト素材に頼らない、
オリジナル色の強いゲーム。
ですが、自分には絵を描ける才能もないし、
音楽なんか音符の読み方すらわからない。
絵のうまい知り合いなんかもいない。
やってみたいけど、どうすればいいのかわからない。
依頼とかでトラブルがないか心配……
色々な問題が想像でき、一歩が踏み出せないという
状態が続いていませんか?
「不安を意識しているのであれば、
今流行のクラウドソーシングを活用してみるのも
いいかもしれません」
クラウドソーシングとは?
クラウドソーシングとは、企業や個人が
ウェブ上のサービスでお仕事を募集し、ウェブ上のサービスで
お仕事のやり取りを行うサービスのことです。
クラウドソーシングとは
クラウドソーシングとは不特定の人(クラウド=群衆)に業務を外部委託(アウトソーシング)するという意味の造語であり、発注者がインターネット上のウェブサイトで受注者を公募し、仕事を発注することができる働き方の仕組みで欧米等を中心に普及が進んでいる。
引用元:総務省|平成26年版 情報通信白書|クラウドソーシング
インターネット上で文章作成やイラスト作成などの仕事やり取りが
できるため、地方に住む人でも仕事ができるサービスとして注目を浴びています。
現在では、地方地域と各クラウドソーシング会社が連携をする
動きも見られています。
主な国内代表的なクラウドソーシングサービスは
以下のサービスです。
クラウドソーシングの主な仕組みと長所
クラウドソーシングの主な仕組みは以下の通りです。
1.依頼者が「仕事内容」をサービスに登録
2.クリエイターなどが登録された「仕事内容」を見て提案
3.依頼者は提案の中から仕事を依頼する応募者を選ぶ
クリエイターは自分の求める仕事を受注することができ、
依頼者は応募されたクリエイターの中から希望するクリエイターを
選定できます。
クラウドソーシングの長所
クラウドソーシングのサービスにもよりますが
仮入金やメッセージサービスなどを提供している場合が多いです。
仮入金は、依頼者が依頼開始時にサービスへ前金として入金します。
前金は依頼者に渡るのではなく、一度サービス側に預けられます。
クリエイターは納品が終わり次第、前金を支払うように申請します。
結果、依頼者は「仕事前にお金を払わない」、クリエイターは
「お金があることを証明」されるような形になるため、
お互いが金銭面で安心して取引できるような仕組みになっています。
また、メッセージサービスでは、ファイルのやり取りできる機能が
付属されている場合が多いです。
クリエイター・依頼者の両者が安心して取引できるような
仕組みを搭載しています。
クラウドソーシングの短所
では、クラウドソーシングサービスの短所は無いのでしょうか?
あります。
クラウドソーシングサービスの主な問題点としては2つの
問題点が挙げられます。
まずは、「軽い気持ちで考えているクリエイター」がいることです。
クラウドソーシングサービスは近年、副業や主婦のスキマ時間の使いかたとして
度々紹介されることがあります。
そのため、「軽い気持ち」で応募するクリエイターもおり、
依頼内容によっては、一般サイトからコピーして応募するような
「コピーコンテンツ」を作成するクリエイターも少なくはありません。
良いクリエイターと巡りあうためにも、
依頼時や応募者選定時にある程度コツを意識してあげる
必要があります。
(選定のコツについては、後述していますのでご参考下さい)
2つ目が、「手数料」をとられることです。
クラウドソーシングサービスでは、安心な取引を実行できるように
様々なサービスを提供しています。
それゆえ、依頼金額の一部を手数料という形でとっている
サービスが大半になっています。
結果、手数料も考えると金額は割高になってしまう可能性があります。
安心さをあまり重視しない場合には、お仕事掲示板などを利用しましょう。
どんな利用が行えるの?
過去にクラウドソーシングサービスで見かけたゲーム・同人案件は
以下の様なものがありました。
- スマホゲームのシナリオ・イラスト作成
- 小説やマンガの作成
- ドラマCD用の台本・声優募集
- アニメやゲーム、同人作品のレビュー・感想作成
クラウドソーシングは依頼者が依頼している内容によって
依頼内容が日々変化しています。
うまく依頼がマッチすれば、依頼用のお金を貯めることが
出来る可能性もあります。
なお、アダルトコンテンツについては、どのサイトもあまり公に
依頼ができないようになっています。
以前クラウドソーシングサービスの社員の話を聞いた話では、
そこまで削除行動などをやっていないようでしたが、
アダルトコンテンツの依頼を行うときは、ダメ元感覚で行うように
意識してあげましょう。
クラウドソーシングで良いクリエイターを選ぶ方法
問題点もあるクラウドソーシングですが、「クリエイターの目利き」さえ
しっかりとできれば、安心に取引できるサービスとして非常に良い選択肢の
ひとつでもあります。
「クリエイターの目利き」というと非常に難しいかもしれませんが、
以下の3点を意識するだけでも、大きく切り分けができます。
良いクリエイターと繋がれるきっかけに役立つような
選定方法や依頼方法をご紹介します。
評価機能や認定制度を利用する
クラウドソーシングサービスでは、「評価」システムや
優良なクリエイターに認定制度を設けていることがあります。
過去の依頼内容を見て、あまりにも評価が低い場合や、
コピーコンテンツ作成が疑われるようなクリエイターの
採用は絶対にやめましょう。
認定制度がある場合、認定される場合の条件が厳しい会社さんも多いため、
ある程度信頼性が高まります。
コピーコンテンツの場合、下手すると依頼者の人が
訴えられてしまう可能性もあるため、絶対にコピー作成の
疑いがある場合は採用を見送ることを推奨します。
画像検索とコピペチェックツールをうまく活用する
納品された後、支払い前に
画像検索とコピペチェックツールをうまく活用することも有効です。
画像を依頼する場合は「Google画像検索」を使い、
依頼内容に近い画像のキーワードで同じようなものがないかを
調べてみましょう。
参照:Google画像検索
文章系を依頼する場合には「Google検索」で
文章の一部をコピーして検索をかけて見ることや
コピーチェックツールを使用してみましょう。
参照:Google検索
参照:無料コピペチェックツール【こぴらん】
参照:コピペチェックツール『影武者』
参照:コピペチェックツール【Copydetect】
「電話」や「資料提示」「契約書」で責任さを判断する
最後に有効なのが「電話」や「スカイプ」での「直接やり取り」を
行うことを明記する、「免許書のコピー」など個人情報資料の提示、
「業務委託契約」を結ぶなどを依頼時に明記する方法です。
クラウドソーシングサービスは気軽に登録ができる反面、
経験が浅いクリエイターを選定してしまうと、責任感が低く、
途中で連絡が取れなくなる恐れがあります。
資料の提示や直接取引、委託契約を依頼内容で示唆することで、
責任感の低い応募者を振り分けすることができます。
なお、依頼時に明記した場合でも、「実際にお願い」する必要は
ありません。
(商用などの場合は業務委託契約書作成を推奨します)
まとめ 安心か値段か。直接取引とうまく併用しよう
ここまで、クラウドソーシングサービスを活用した
依頼方法の紹介と諸注意、ポイントなどを紹介してきました。
クラウドソーシングサービスは、「安全性」を重視した依頼方法です。
安心の仕組みを提供している分、手数料などを取られてしまうので、
どうしても割高になってしまう感は否めません。
ですが、「とにかく初めての依頼だから心配!」というあなたにとっては、
選択肢のひとつとして検討できる内容でもあると思います。
また、お仕事掲示板などよりも多くの提案が行われることもあるため、
出会いのきっかけや自分が思い描いていなかった意外な提案もあり、
新しい視点を広げるきっかけになることもあります。
「お仕事を依頼する」とい場合の選択肢として
検討してみるのも面白いかもしれないですよ。
コメント
へー、こういうのもあるんですね。知りませんでした。
手数料取られるのは貧乏サークルには辛いですが。
ぞーさん>>
感想ありがとうございます。
クラウドソーシング自体は、最近話題になる一方で、
実際に使われているのは企業さんとかネット業界の方が多いと思います。
頻繁にチェックしていますが、同人サークルさんの活用例見ると、
音声系作品の台本製作とかが多い印象ですね。
手数料は割合ベースで見ると、高めになっていますが、
一種の金額保証サービスに近い感じなので、仕方ない面もあるのかな?
と思っています。
逆に言えば、金額割合ベースが多く、
かつ仕事の金額提示とかは自分でできるので、
頼むこと次第では、安く抑えられるケースなんかもあるかもしれません。
(学生さんとかが登録するケースも多いので、
内容によっては良いお仕事相手を見つけることもできる可能性があります)
クラウドも直接受注も、一長一短あるので、
なにか困ったときとかに「こういう方法とかもあったなー」みたいな感じで
思い出してもらえれば、嬉しいです~