2017年4月から始まったツクール公式フォーラムも、半年ほどになリました。6月ごろに『ツクールフォーラムに投稿されたプラグインまとめ【2017年6月版】』という記事にて、投稿された素材をご紹介してきましたが、その後も様々なプラグイン素材が投稿されています。
そこで今回は、2017年7月から2017年9月に新しく投稿されたプラグインを改めてまとめていきたいと思います。各プラグイン、軽いご紹介のみになってしまいますので、ぜひ興味があるプラグインがあればお試し導入して頂き、新しいゲーム制作へと繋げるきっかけになれば幸いです。
【注意・補足】
*紹介しているものは作者ごとに利用規約が異なります。必ず利用規約を確認の上、ご利用下さい。
*プラグインの利用は各自の責任のもとご利用下さい。(プラグイン導入で問題が起きた場合は責任を負えません。バックアップしてからテスト導入をしてご利用下さい。)
*掲載している画像や動画はプラグイン支援を目的にしております。
*当方作成画像はRPGツクールMVのVer1.5.0を利用して作成しております。
RPGツクールMV→(c)2015 KADOKAWA CORPORATION./YOJI OJIMA
創作支援・創作効率化
未使用素材削除ガードプラグイン
作者: トリアコンタンさん
おすすめ度:★★★ 導入難易度:★★★
ゲーム内で使用していない素材を削除できる未使用素材削除は便利な半面、プラグインなどで使用している画像がごっそり削除されてしまうケースもあります。このプラグインで登録できるファイルのリストに登録しておくことにより、未使用素材削除機能で削除されてしまうのを防ぐことができます。
▲リストへの登録はプラグイン設定のパラメータで設定していきます。画像などを確認しながら登録可能です
敵、味方のダメージ倍率を変数制御するプラグイン
作者: チョコワ部さん
おすすめ度:★★ 導入難易度:★★★★
変数2、変数3の数字を変更することで、敵に与えるダメージ・味方が受けるダメージを割合で変化させることができるプラグインです。変数2を500とかにすると、与えるダメージが5倍(500%)になったりするので、イージーモードでは変数の数値を200にして2倍のダメージが与えられるようにするなど、変数の設定だけで計算結果に補正をかける形式での難易度調整を行うことができます。
なお、調整用の変数は2と3が固定なので、プラグイン本体を修正できない人の場合は最初に導入しないと調整が難しくなります。また、ダメージ量に補正をかける形式での難易度修正ですので、本格的にゲーム難易度を調整したい場合は逆にバランス取りが難しいかもしれません。簡単に難易度調整できるような機能が欲しい場合にお勧めのプラグインです。
デバッグ支援
作者: ツミオさん
おすすめ度:★★★★ 導入難易度:★
スクリプトコマンド入力を活用し、様々なテストをしやすくするプラグインです。
コマンドでの入力が必須となるので、各コマンドへの入力方法をある程度熟知している方向けになりますが、色々な条件をプレイしながら実施していくことができるので、中級者~上級者であればかなり時間短縮をしながら様々な検証作業を行っていくことができます。なお、利用はローカル環境の場合のみ利用できます。
プレイ環境向上
片手操作向けのキー設定に変更
作者: ツミオさん
おすすめ度:★★★ 導入難易度:★★★★★
通常のツクールMVでのキーボード操作では、矢印キーなどを活用して両手での操作をしやすいようなキーボード配置になっています。このプラグインでは、移動操作をWASDというキーボード左側にあるボタンキーで操作し、キャンセルキーをスペースキーに変更するなど、左手だけの操作で一般的な操作を行うことができるようになるプラグインです。
▲オプションに片手操作か、両手操作か選ぶ項目も追加される。なお、導入直後は片手操作になっているようですので、Readmeなどでもフォローしておくとより使いやすいと思います
セーブ数の最大値を変更するプラグイン
作者: やまださん
おすすめ度:★★★ 導入難易度:★★★★★
ツクールMVではデフォルトで最大20のセーブ枠が用意されていますが、このセーブ数の上限を変更することができるプラグインです。設定系をカスタマイズするプラグインではセーブ数の変更が付随されているプラグインもすでにあるかと思いますが、このプラグインはセーブの上限を変更することだけに特化しているので、設定も設定画面から数値を変えるだけで使えるというお手軽感があります。プラグイン初心者でも扱いやすいプラグインです。
▲上限の数を設定できるので、セーブ枠を増やすだけではなくセーブ枠をあえて減らすことも可能。ホラーゲームなどであまりセーブ枠も用意させたくない場合などにも役立ちます(画面は設定で数字を「3」にした場合の例)
戦闘時に行動可能回数を表示
作者: ツミオさん
おすすめ度:★★★★ 導入難易度:★★★★
RPGツクールMVでは、アクターの特徴欄などで「行動回数追加」を設定すると、確率などで行動できる回数を増やすことができます。通常は何回行動するかをコマンド入力で把握していく形になりますが、このプラグインを導入すると視覚的に行動回数を表示させることができるようになります。
▲サイドビューでの設定一例。キャラクターの右上に行動回数が表示されます
▲フロントビューでも利用できる表示方法も用意されています
戦闘開始時のロード時間短縮
作者: 木星ペンギンさん
おすすめ度:★★★★ 導入難易度:★★★★★
エフェクト表示中に画像を読み込むように戦闘開始時の処理の順序を変えることで、体感的に戦闘開始時のロード時間を短縮させることができるプラグインです。ごくわずかの変化になりますが、プラグインの導入だけで自動適応されるので、シンプルなRPGなどで細かい体感時間を短縮させることができると思います。
あらすじ機能を追加
作者: ツミオさん
おすすめ度:★★★ 導入難易度:★★
再プレイ時に今までのあらすじなどを説明できるようなイベント表現ができるプラグインです。再プレイ時に特定コモンイベントなどを発動したりもできるため、使える表現が多いのが特徴的です。再プレイ時に何かイベントを起こしたい場合や、特殊な設定が多く長い時間空いたプレイヤーを逃したくない場合などに導入検討したいプラグインです。
レベル差がある敵グループに強制勝利
作者: ツミオさん
おすすめ度:★★★ 導入難易度:★★★
MOTHER2などでは、一定の条件を整えると、戦闘せずに即勝利し、経験値などが入手できるシステムが組み込まれています。このプラグインでは、戦闘参加メンバーのレベルを活用して戦闘せずに即勝利するようなシステムを作成することができます。
モンスター個別にレベル設定をすることができるので、例えばそのエリアでこの敵だけは即勝利できないみたいな細かい設定も可能です。また、変数を活用して即勝利できるか判定を行うため、ダンジョンごとや難易度によって即勝利の条件を変化させるようなこともできます。
イベントの位置情報を復元
作者: ツミオさん
おすすめ度:★★★ 導入難易度:★★★
イベントコマンドを使ってキャラクターやオブジェクトの位置情報を記憶させ、イベントコマンドで記憶した位置へと戻すことができるプラグインです。
導入には別途のjsファイルが必要になりますが、うまく活用すると一度動かしたオブジェクトをマップ移動しても残すこともできるので、ミニゲームやアクションゲームとも相性が良いのではないかと思います。
ver1.5.0以降のロード時の遠景のちらつき対策
作者: まっつUPさん
おすすめ度:★★★ 導入難易度:★★★★★
ツクールMVではニューゲームなどで移動した先のマップに遠景を使ったマップを利用していると、微妙に一瞬ちらっとした違和感を感じるような事があると思います。このプラグインではこのチラツキを隠すようにすることで、違和感を減らすことができます。
戦闘時におけるウィンドウの行数を変更
作者: ツミオさん
おすすめ度:★★★ 導入難易度:★★★★
スキルを「白魔法」「黒魔法」「時魔法」など、様々な種類を搭載している作品の場合、目的のスキル系統を選ぶまで何度もスクロールしなければいけなかったりします。このプラグインでは、戦闘中のコマンド入力において、左側に表示される枠を増加させることができます。
一度に表示できる情報量が多くなるほか、クリック操作もしやすくなります。導入方法もプラグイン設定からいくつかの項目を設定するだけなので比較的かんたんに導入できます。ただし、戦闘画面のデザインも大きく変化しますので、敵の配置などとうまく調整してあげる必要があると思います。
CordovaでAndroidアプリ化した時にバックボタンが押されたら確認ダイアログを表示する
作者: くろうどさん
おすすめ度:★★★★ 導入難易度:★★★★
Cordovaを使ってツクールMV製のゲームを導入した時、端末のバックボタンを押して終了する場合に確認画面を追加させることができるプラグインです。Androidアプリを作成予定の方向けのかなり狭い範囲のプラグインになりますが、バックボタンを誤操作して終了してしまうようなことを防ぐことができます。
ゲームシステム強化
戦闘中、アイテムを所持数以上使えなくする
作者: 神無月サスケさん
おすすめ度:★★★★ 導入難易度:★★★★★
有名なRPG・ドラクエではいかずちの杖を使うと技が発動できたり、賢者の石を使うと味方全体が回復したりと。アイテムを使うと消費されずに特殊な効果が行えると思います。ツクールでもアイテムの消耗欄を「なし」にすれば、何度も使えるアイテムを導入できますが、一つしかないアイテムをみんなが使用することができます。
▲例えば、何度も使えるポーションを1つ所持していて、一番手のハロルドが選択した場合も……
▲二番手以降のキャラが選択でき、消耗なしのアイテムは複数のキャラが利用可能。強い未消耗アイテムを連発することができるようになってしまう
このプラグインを導入すると、先のキャラクターがアイテムを選択すると、以降のキャラクターのアイテム欄では数が減った状態で表示されるので、未消耗のアイテムもアイテム所持数の分だけ利用できるようになります。
▲例えば未消耗のアイテムも、マーシャの前にコマンド入力したハロルドが未消耗アイテムを選んでいた場合、選べなくなる
プラグインの使用方法は導入するだけなので、お手軽です。また、消耗するアイテムにも適応されます。消耗アイテムは所持数以上行動で選択すると、一番最初のキャラが発動する以外はみな待機行動(行動しない)になってしまうので、アイテム所持数以上のアイテム選択によるミスなどを防ぐことができると思います。
▲消耗アイテムの事例。なお、「全員が使ってとにかく敵よりも早く発動したい!」みたいな戦略は取れなくなるので、その点は注意が必要です
エンカウント歩数の計算式を変更するプラグイン
作者: Kpoalさん
おすすめ度:★★★ 導入難易度:★★★
エンカウント計算のちょっとした改良を行う他、同じモンスターがエンカウントで出ないようにしたり、場所移動後もエンカウント計算をリセットせずに継続させるような仕組みを導入することができるプラグインです。
同じ敵グループが連チャンして出るのを防ぐことができたり、小さい部屋でもエンカウントがしやすくなるような仕組みを導入できます。
▲設定次第では、移動後すぐに宝箱があるようなマップでもエンカウント発生が狙えるようになる
消費MPを現在の最大MPの比率で変動させる
作者: 神無月サスケさん
おすすめ度:★★★ 導入難易度:★★★★
桃太郎伝説シリーズなどで利用されている、最大MPに応じて消費MPが変動するスキルを作成できるプラグインです。キャラクターが成長して最大MPが増えると消費MPも増えていくので、超必殺級の技などに向いているプラグインです。
▲例えば最大MPの3分の1(33.4%)を消耗する技。最大MPが100の時は消費MPが33になるが……
▲最大MPが300の時は消費MPが100に変動。成長とともに消費MPを増やせる技を作成できる
職業ごとに、武器タイプごとに、威力を増減させる
作者: 神無月サスケさん
おすすめ度:★★★★ 導入難易度:★★★★
各職業で特定の武器タイプの装備の攻撃力を変更できるようなプラグインです。例えば弓と短剣を装備できるけど、弓を装備した場合は少し攻撃力に補正が掛かる!といった職業ごとに得意・不得意な装備があるような演出を加えられます。フリー行動系のRPGなどで様々な職種や武器が登場する場合に役立つプラグインです。
▲勇者が武器タイプ2「剣」を装備すると200%増しにした例。ダガー(短剣)・ショートソード(剣)ともに攻撃力は8に設定しているが、ショートソードのほうが攻撃力が高くなる
「戦闘行動の強制」の際、残りの行動をリセットしない
作者: 神無月サスケさん
おすすめ度:★★★ 導入難易度:★★★★★
戦闘のイベント作成やスイッチなどを使って戦闘行動を行う時に活用できるイベントコマンド「戦闘行動の強制」を使った時に、イベントコマンドでの行動発動により本来予定していた行動がキャンセルされてしまうような事象を防ぐことができるプラグインです。
通常ではそうそう使わないプラグインになると思いますが、コモンイベントを活用した特殊な処理や、戦闘イベントによって技を出すようなイベントなどがある時に重宝する可能性があるプラグインです。
戦闘行動の強制による、直前の中断された行動を再開するプラグイン
作者: チョコワ部さん
おすすめ度:★★★ 導入難易度:★★★★★
こちらも上記プラグイン同様に「戦闘行動の強制」による弊害を防ぐことができるプラグインです。こちらは導入するだけで導入することができますが、キャラの行動回数が残っている場合は残っている行動を優先するため、行動回数があまりない作品に向いているプラグインかと思います。
所持金消費スキル
作者: 神無月サスケさん
おすすめ度:★★★ 導入難易度:★★★★
世の中、銭やで!という世界に合うような、お金を消費して発動できるスキルやアイテムを作成することができるプラグインです。固定金額を使うようなリスクのあるスキルを導入できます。
▲お金を5000使って発動するスキルの設定事例
キャラクターメイク
作者: 木星ペンギンさん
おすすめ度:★★★★ 導入難易度:★★★
ゲーム内で顔のパーツを設定し、自分でカスタマイズした顔グラフィックなどをキャラクターに適応させることができるプラグインです。ツクールMVに付属されているキャラクター生成の画像を利用することで、お手軽に容姿のキャラメイキングが可能です。作者さんが実際に体験できるような形式でゲームを配信されているので、実際に触ってみると使用イメージがわかりやすいかと思います。
スキルに反応して反撃/連鎖で更にスキルを発動
作者: 剣崎宗二さん
おすすめ度:★★★★★ 導入難易度:★★
特定の属性攻撃を受けた時にスキルでカウンターしたり、特定のスキルを発動した時に特定の攻撃を連鎖的に行動を行うようなスキルを作成することができるプラグインです。やや機能が充実しているため、設定が大変な面もありますが、様々なカウンター技を作成可能になったりもするので、敵の個性を充実させたいときなどに重宝するプラグインです。
▲弱点属性で攻撃を受けた時に強力な一撃をカウンターするなどといったモンスターの特殊能力も簡単に作成できるので、モンスターの特性の幅が広がります
歩くたびに経験値が増える装備(幸せの靴)
作者: うなぎおおとろさん
おすすめ度:★★★ 導入難易度:★★★★
歩く度に経験値を取得していくことができるような装備品を作成できるプラグインです。歩く度に経験値を増加させるような特殊効果を持つ装備に取得するまでの歩数と取得する経験値を記述していく形式での導入になるので、経験値取得しやすいアイテムやしにくいアイテムなど、複数の歩くだけ経験値取得装備を作成することもできます。
▲ランダムエンカウントを採用している場合は、エンカウント無いエリアでは経験値を取得しないような設定も可能です
ステートを重複可能に
作者: 剣崎宗二さん
おすすめ度:★★★ 導入難易度:★★★★
同じ異常状態を重複してかけることができるようになるプラグインです。同じ異常状態を二重、三重と指定した数だけ重複することができ、重複しただけステートやダメージ効果などが行われるようになります。
▲毒を二重にかけられるようにした事例。ハロルドは2回毒をかけられたので、毒が重複してつけられてしまっている
装備やアイテムなどのパラメータを分離する
作者: シトラスさん
おすすめ度:★★★★ 導入難易度:★★★★
「装備品による能力値上昇値」と「イベントやアイテムによる能力値上昇値」を手軽に計算式へ利用できるようになるプラグインです。例えば装備による攻撃力上昇値を抜きにした、純粋なキャラクターの攻撃力を活用して威力を変化させるような技を作成できたり、防具による防御力上昇値だけを無視することができるスキルなどを手軽に作成できるので、計算式を活用したスキルの幅が広がります。
耐久度のあるバリアを展開するプラグイン
作者: 剣崎宗二さん
おすすめ度:★★★★ 導入難易度:★★★★
特定のダメージを防ぐことができるバリア的なステータスを作成することができるプラグインです。
耐久性のあるバリアを作成できる他、「超過したダメージを貫通させない」設定をうまく活用すれば、一度だけダメージを完全に防ぐことができるようなステータスも作成できます。
▲耐久力300、ダメージ貫通なしで設定した事例。通常は2000ほどのダメージを受けるはずだが、バリアのおかげで強敵相手にも命拾いしています
パラムフッリワーケシステム(ポイントを使った割り振り育成)
作者: まっつUPさん
おすすめ度:★★★ 導入難易度:★★★
ポイントを使って能力値を上昇させるようなシステムを手軽に導入することができるプラグインです。やや初期設定・ポイント操作のプラグインコマンドが多彩ゆえにわかりづらく感じること可能性もありますが、変数などを使って管理する項目が多いので、使い方さえ理解できると少ない設定で育成システムを導入できます。
なお、割り振りに使うポイントはイベントコマンドでのみ上昇できるようなので、アイテムやイベントでポイントが貰えて育成に繋げられるようなゲーム向けの育成システムだと思います。敵を倒したり、レベルが上ったときに割り振りポイントが貰えるようなシステムを検討中の場合、このプラグインだと少しひねった利用方法が必要です。
演出強化
MPが一定値以下の場合に顔グラフィックをマップ上へ表示
作者: ツミオさん
おすすめ度:★★★ 導入難易度:★★★★
MPが一定以上、もしくは一定以下の時に、自動的に顔グラフィックを移動中の画面上に表示させることができるプラグインです。
ツクールでは、MPの表示を変えることができるので、例えばMPを恐怖値代わりに使っているようなホラーゲームなどに活用するなど、アクション・探索よりのフリーゲームに活用しやすいプラグインだと思います。画像も左上・右上・右下・左下と軽く位置設定もできるので、少ない設定で軽くカスタマイズできるポイントも使い勝手が良いです。
YEPActionPack拡張・矢弾飛ばし
作者: 剣崎宗二さん
おすすめ度:★★★ 導入難易度:★★★
海外で有名なプラグインを多数公開されている「Yanfly」さんが公開されている演出強化系のプラグイン「Action Sequence Pack」での、追加オブジェクト生成が対応できるようになるプラグインです。
プラグイン作者さんのデモのように、「追加オブジェクト生成」を補助する演出を加えられるようになります。
アイテム等を入手したときに吹き出しを表示させる
作者: ツミオさん
おすすめ度:★★★★ 導入難易度:★★★
アイテムを入手した時に、ふきだしを自動的に表示させてくれるプラグインです。会話などを設定していなくても自動的に入手したアイテムが表示されるので、入手イベント後の「○○を取得した」といったメッセージ作成も不要になります。吹き出し風の入手演出を追加しつつも、創作効率化ができます。
アイテムのジャンル別(武器、防具など)に効果音を変更できるなど、プラグインの初期設定である程度の演出を調整できるので、設定項目は多めです。しかし、一度設定してしまうと自動的に適応してくれるような項目も多いので、手軽に活用しやすいアイテム入手演出強化プラグインです。
タイトル画面を拡張
作者: ツミオさん
おすすめ度:★★ 導入難易度:★★
タイトル画面での各ボタン選択を画像形式に変更し、さらに奥行きのあるスクロール的なボタン配置に変更できるプラグインです。登場キャラクターなどに各コマンドをイメージさせるような文字を表示させた画像などを用意すれば、キャラクターを活かしたタイトル画面のボタン配置などを演出させることができると思います。
グラフィカルメッセージレイアウト
作者: 尾角つのさん
おすすめ度:★★★ 導入難易度:★★
メッセージが表示される時のウィンドウを自作画像などに置き換えて利用することができるプラグインです。顔グラフィックの表示雰囲気なども変更することができるため、自作画像を用意するだけで大きくゲームの雰囲気を変化させてくれます。デフォルトで用意されている画像を使う場合は、導入も簡単です。
▲プラグイン作者さんがデフォルトで用意してくれている画像を使うだけでも、ポップな雰囲気のメッセージ表示に変化します
状態異常のとき戦闘キャラをフラッシュさせ続ける
作者: うなぎおおとろさん
おすすめ度:★★★★ 導入難易度:★★★★
サイドビュー戦闘において、特定の異常状態にかかっているとキャラクターが光るような演出を加えることができるプラグインです。ステート毎にフラッシュする色を変化させることもできるので、キャラクターの光具合によってステートが発動していることを再現したりすることもできます。フラッシュする間隔もプラグイン設定で一律調整可能です。
▲上記画像の場合、下2人が毒状態なのでキャラクターが光るような演出が加わります
味方の一番高い能力を吸収するプラグイン
作者: ツミオさん
おすすめ度:★ 導入難易度:★★★
味方全員を倒す代わりに能力値を上昇させるような特殊なステートを作成できる、ややネタよりのコミカルな印象のプラグインです。
かなり特殊なステートになるため、どちらかというと味方の力を借りて大きな力を得る演出を入れたいときなどに向いているプラグインではないかと思います。なお、導入には別途指定されたJSデータの実装が必要です。
フォロワーを操作
作者: ツミオさん
おすすめ度:★★★★ 導入難易度:★
隊列行動しているキャラクターを個別で動かすことができるプラグインです。
移動の設定に特定のプラグインコマンドを入力していかなければいけないので、やや導入難易度は高い印象も受けますが、移動方法をしっかりと覚えることができれば、隊列移動の長所を活かしたような仲間キャラの動きの演出を導入することができるプラグインです。
なお、同スレにはまっつUPさんによる本プラグインの拡張プラグインも公開されています。
ピクチャーやイベントの移動時に残像を表示する
作者: ベルファーレ長田(゜∀゜)◆AHYA/lPiZgさん
おすすめ度:★★ 導入難易度:★★★
キャラクターや画像に対して、残像のような演出を作ることができるプラグインです。
残像の色合いなども個別設定可能。機能が多いため、イベントコマンドも多いので、最初は戸惑うかもしれません。しかし、設定しなくてもいい項目もあるので、触り始めてみると使い勝手も良く、幅広い残像演出に活用できるプラグインです。コミカルな動きを入れたい場合や、忍者などの表現、素早い動きなどに活用すると面白いプラグインだと思います。
見た目変更装備
作者: しぐれんさん
おすすめ度:★★★ 導入難易度:★★★
特定の防具を装備すると、キャラクターグラフィックが変化するような装備を作成することができるプラグインです。
例えば、「賢者のロープ」を装備すると見た目が変化するような設定を行っていた場合。
先頭キャラのハロルドに装備させてみます。
すると、先頭のハロルドのグラフィックが変化しました。
変化する設定はパラメータ設定から一つずつ行っていくため、大量に設定する場合にはやや時間がかかる可能性があります。どちらかというと、「メイド服」や「バニー」など、ジョーク装備を装備するとグラフィックが変化するみたいなアイテムをちょっとだけ取り入れたい作品を作るときに最適なプラグインかと思います。
年末に向けて完成を目指そう!
今回は7月~9月に公式フォーラムで投稿されたプラグインをまとめてきました。
秋から年末に向けて、自作ゲームフェス2018や第13回ふりーむ!ゲームコンテストなど、各フリーゲーム配信サイトが主催するコンテストの中でも大規模なコンテストが集中して期限を迎えます。
- 自作ゲームフェス2018 (2018年1月7日まで)
- 第13回 ふりーむ!ゲームコンテスト (2017年12月31日まで)
- 第4回 PLiCyゲームコンテスト (2017年11月30日まで)
*各締切は必ず公式サイトをご確認下さい
各賞ともに、歴史のあるフリーゲームコンテストですので、過去の部門賞や受賞作品を分析すれば、受賞されやすい傾向などもある程度調査しやすいかと思います。無料で公開されているプラグインを活用した作品も過去にたくさん受賞されているので、ぜひ来たるコンテストに向けてゲーム企画を練り、様々なプラグインもお借りして素敵なゲームを制作していきましょう♪