RPGツクールMVの日本語版が公開される前日、
テスターやゲーム実況者、サンプル制作者、メディアの方々が参加した
発売前日イベントが開催されました。
サンプル制作者の方のお話や、
ツクールMVがどういった点を重視して作成されたのか……
などなど、色々なお話をされました。
具体的に面白い話も多かったのですが、
自分の場合は
『人の話とか会社の話はいいから、ツクールが使えるのかどうか知りたい!』
というのがマジな話で、
特に自分の場合は成人向けのサポートとか、
創作支援とかを中心に活動しているので、
『つくり手としてはどのようなサポートがあるのか』
『どんな未来があるのか』
という点が非常に知りたくて参加しました。
特に今回は、メディア・実況者と言った、
つくり手とはちょっと違う方向の方も多数参加している。
『交流』も目的になっていたこともあったため、
話題も幅広く、共感を生むような内容も多く話されていました。
ですので、全体的にどんな話をされたのか……
という内容については非常によくまとめられている
サイトさんを観てもらうとして、
RGCでは、つくり手としてどんなサポートが期待できるのか。
どんな未来を描くことができるのか。
その点を中心に考察も交えて紹介していきたいと思います。
ツクールでゲーム制作する人向けの話をまとめていますので、
ツクールファンの人は、他サイトさん見て下さいね。
ツクールMV自体のサポートは充実
まず、最初に気になっている方が多いかもしれない、
『ツクール自体』のサポートについて紹介していきます。
すでに色々なサイトで問題定義されていましたが、
今回のツクールでは暗号化面の機能が弱く
外部などツールに頼らなくてはいけないという点がありました。
ですが、今回の発表では、簡易的なものが
公開されることが決定したそうです。
この他にも、公式側が作成したプラグインも公開が予定されています。
海外版ツクールのほうが先行発売している&ツクール人口は海外のほうが
圧倒的に多いということもあり、危惧されていた方もいるかもしれません。
ですが、発売日より、プラグインが複数配布されることが決定しました。
海外で話題のプラグインなんかも揃っているみたいですので、
この辺は海外先行された良さも出てきているみたいですね。
プラグイン配布など、発売日当日から行われるアップデートもありますが、
本格的なアップデートは春頃までかかるみたいです。
ですので、運用視点で考えるのであれば、
三ヶ月ぐらいで作れる短編を作成しながらアップデートを待ち、
安定化してきてから本格的なものを作るといいのではじゃないでしょうか。
Aceとかで制作中の作品を4月までに仕上げ、
アップデートの春とともにMVデビューみたいなのも
いいのではないかと思います。
二次創作好きには朗報? ただし続報も注意してみるべし
もう一つ大きな特長としては、二次系素材に関する話題です。
すでに予約特典でも様々な作品とのコラボ作品が出ています。
他にも企業コラボしたいという企業さんも出てきているという
ことですので、将来的には色々な作品の二次素材が公式から配布され、
気軽に二次創作が出てくるのかもしれません。
ただし、気をつけなければいけないのは規約面です。
二次系の素材などは過去の他ソフトの傾向などを見ると、
以下2点に気をつけなければいけません。
- 独自規約を制定されている場合がある
- 規約が途中で変わることがある
- 二次だからこその苦情もあり得る(キャラの性格が似てないなど)
可能性が広がっている分、リスクも増えています。
管理の難しさとか、苦情が原因でツクールが嫌いになった!
みたいな例が出ないように、
情報共有とか二次創作への理解とかが広がっていくといいなーと思っています。
知識やお金不要でウェブ公開ができる! ただし公式サービス問題を認識しておく
ウェブを作ったことがない人や、高性能のサーバーにお金を掛けたくないという
人にとって嬉しいサービス予告も行われました。
ドワンゴさん(ニコニコさん)がツクールMV製ゲームの投稿サービスを始めるとのことです。
ドワンゴさんは収益化のお手伝いという位置づけにも
力を入れていくようですので、投稿サービスとかでも
しっかりと収益が入る仕組みが出てくるのかもしれません。
具体的な説明などはありませんでしたが、
ニコニコではクリエイター奨励プログラムというものが既にあるので、
こういうも使っていくのではないじゃないでしょうか?
また、DMM同人さんが先日より、ツクールとツクール公開向けのアンケートを
実施していたりするので、もしかすると有償方向でも何かしら
大きな動きが今後も広がっていく可能性があると思います。
サーバーが必要などの理由による公開のハードルは
徐々に下がっていく可能性があると思います。
ただし、気をつけて欲しいのが
『公式のサービスには賞味期限も多い』ことです。
公式側が提供する無料サービスは、数年で終わってしまうことも多いです。
例えば、RPGツクールDS+向けのWi-Fiコネクションサービスは
2014年で終了。ツクール城も2013年で終了した経歴もあります。
また、3D系の年齢指定ゲームで有名な
『illusion』さんなどは
率先して利用者が作ったデータを投稿できるような仕組みを
毎回投稿できるようにしていますが、半年~1年ほどで終了しています。
この他にも、スポーツゲームのネット対戦機能が終了するというケースも多いと思います。
もちろん、規模の違いとか、ニコニコさんはコンテンツのひとつとしての
利用を想定していると仮定できるなど。
色々と条件は違うかもしれません。
ですが、公式=安全というわけではないので、
全てに頼り過ぎないというのが、ITサービスの鉄則かと思います。
プロへの道が近くなる? 本気の人を支援するイベントも
今回のツクールでは、プロへの道に繋がりそうなこともピックアップされていました。
アカデミックパックを利用した学校対抗のツクール大会。
ノベライズなども見込めるゲーム大会など。
プロへと近づける道も多数用意されております。
また、今後も勉強会などを実施していくようです。
なぜここまで力を入れるのか? 業界特有の問題が影響しているのかも
ここまで、色々と紹介してきましたが、
大きなくくりでみると、
『本気でプロを目指すツクラーさん』
にとっては非常に嬉しいポイントが多いと思います。
では、なぜここまで角川さんやニコ動さんが力を入れるのでしょうか。
これは、『出版不況』と『人材発掘』という視点が関係してきているのでは
ないかと思っています。
最近では、ピクシブなどの画像投稿サービスから
プロの絵師さんが出ることも多いですよね。
一方で、シナリオとかって人材の発掘がしにくい。
一点一点、腕を確認するのも大変です。
ゲームのイベントや投稿サービスを上手く活用すれば、
再生数や各種賞を利用することで、良いシナリオ制作に繋がる人材を
より手軽に発掘・育成できる……
人気作品とかの制作者であれば、ある程度事前マーケティングにも
繋がっていくと思いますしね。
こういう視点の可能性で見ることも出来ると思います。
そう考えると、嫌な気持ちになる人もいるかもしれませんが、
『漫画雑誌の新入賞』と仕組み的には似ているのではないでしょうか。
ですので、しっかりと全体を見れば、夢を持つ希望者・業界側ともに
win-winになるような仕組みになっているのではないかと思います。
まとめ 公式だけに頼らずみんなでもりあげよう
少し否定的な内容も記載したので、伝わりにくかったかもしれません。
ですが、個人的には今回ドワンゴさんと角川さんの仕組みは、
営利もしっかり意識されながら、
夢を目指す人とかにはすごく嬉しいような仕組みになっていると思います。
後は、初心者向けの話とか、リスク分散の話とかにも
なってくると思うのですが、そういう話は情報の共有や、
非公式だからこそ、色々な支援ができる部分でもあったりすると思います。
例えば、初心者向けの講座やイベントを
『こくちーず』みたいな無料のイベント告知ページ使って募集し、
公式が教えるところまで行かない人向けの勉強会を開催するとか。
ですので、公式・非公式関係なく一体となって
ツクールを盛り上げていければいいのではないかなーとか
思う今日このごろです。
今回は自分の創作に力を入れている人向けにまとめてみました。
繰り返しになりますが、イベントではツクール関係の会社のお話とか、
サンプル関係のお話とか面白い話も色々と出ています。
まとめ情報とかも色々と出てくると思うので、
気になる方は他サイトさんとも併用してチェックしてくださいね♪