
SRPGギアはRPGツクールMVやMZのプラグイン集です。敵味方がマップ上に配置され、将棋やチェスのコマのように配置したキャラクターが移動して、射程内にいる敵を攻撃していくようなシミュレーションRPGを作成できるプラグインになっています。
SRPGギアはTkool SRPG team(有明タクミ、RyanBram、Dr.Q、Shoukang、Boomy)が開発したものとなりますが、現在はRPGツクールMZやMVの公式DLCとしても無料配布されています。上記画像はサンプルプロジェクトを撮影したものになり、RPGツクールでもこのようなSRPGを制作できるようになっています。
一方で、SRPGギアは理解できればSRPGが簡単に制作できる反面、最初に何をどう設定するのかの解説が少なく、初めて触ろうと思うとややハードルが高いような構成になっています。そこで、本サイトでは初めてSRPGギアを触るRPGツクールMZユーザーを対象とし、初心者でもSRPGギアが導入できるよう、初期設定から実際に新規プロジェクトで1ステージ作るところまでを解説していきます。
まずはSRPGギア本体を入手しましょう。SRPGギアは次のいずれかの手順でダウンロードできます。
RPGツクールMZの公式ページにあるダウンロード項目では、無料DLCをダウンロードできるようになっています。
無料DLC項目からSRPGギアのダウンロードページへと飛び、ゲーム使用許諾契約書を確認の上、
同意してダウンロードからダウンロードを行いましょう。
すると、zip形式という複数のファイルを1つにしたファイルでダウンロードができます。ダウンロードしたファイルを選択した状態で右クリック→すべてを展開を選びましょう。SRPGギアのフォルダができるはずです。すべての展開がない場合はzip解凍を行える、フリーソフトなどを利用して展開しましょう。
▲zipファイルかどうかは、ダウンロードしたファイルを選択した状態で右クリック→プロパティを選び、ファイルの種類がzip形式になっているかどうかでわかります。
Steam版のRPGツクールMZを購入の方は、Steam経由でダウンロードすることもできます。RPGツクールMZのDLCのSRPGギアページにアクセスし、ダウンロードを選びましょう。
「Steamをお持ちですか?」と表示された場合は「Steamはインストールされています」を選ぶと、Steamの管理ツールが開き、しばらくするとツクールをインストールしたフォルダの中にあるDLCフォルダにダウンロードされます。
Steamクライアント(RPGツクール起動するといっしょに起動するSteamのソフト)を起動し、ライブラリからRPGツクールMZを右クリックし、管理→ローカルファイルを閲覧を選択で、ツクールのインストール先フォルダを開けます。
開いたら、DLCフォルダの中に「SRPGGearMZ」があるか確認しましょう。
この中に、サンプルプロジェクトや必要な素材が入っています。
なお、DLCが正しくダウンロードできているかは、SteamクライアントのライブラリからRPGツクールMZを選択し、右クリック→プロパティ→DLCからも確認できます。削除したい場合も、こちらから削除することが可能です。
プラグイン制作者の有明タクミ様が運営されているおひさまクラフト様のHPからもダウンロードが可能です。
SRPGギアMZのページから規約を読み、「プラグインまとめファイルMZ」からgoogleドライブにアクセスし、ダウンロードマークのアイコンをクリックすることでSRPGギアに必要な各種プラグインを一括DLできます。こちらもzipファイルでダウンロードすることになるので、「公式ページからダウンロードする」に掲載の手順で解凍・展開処理を行いましょう。
なお、サンプルゲームも遊びたい場合は、公式ページからのダウンロードが必要です。また、一部必要なファイルを自作する必要があります。
サンプルプロジェクトがあると、迷った時の参考になるため、ツクール公式サイトかSteamのDLC経由でダウンロードする方法がおすすめです。一方、作者様のHPからダウンロードする場合、実際にSRPGギアで作られた作品などの情報も掲載があり、どんなゲームが作れるのか参考にもなります。データは公式系のページ、遊んで体感したい場合は作者様のHPを活用しましょう。
当サイトでは、SteamのDLCもしくは公式サイトからダウンロードしてzipを解凍した状態を前提に解説していきます。
SteamのDLCとしてダウンロードしたフォルダには、次の4つのフォルダ・ファイルがあります。
・Readme/はじめにお読み下さい
・img
・plugins
・Sample Projects
ツクール公式サイトでダウンロードした場合、Materialsフォルダの中に「img」と「plugins」が入っています。各データについて解説していきます。
プラグインに関する軽い概要や使用方法、使用条件が英語もしくは日本語で記載されています。
使用するにあたり、「収録素材使用条件」には権利表記に関する記述もあるため、必ず一読してSRPGギアを使用した作品のreadmeやスタッフロールなどに必要な記述を行いましょう。
SRPGギアに必要な画像や、あると便利な画像が入っているフォルダです。
SRPGギアでは、矢印のアイコンが必要になります。また、サンプルデータのターンが切り替わるタイミングでは、文字のピクチャ(イラスト)を使ってターンの切り替えを表現していています。これらを再現するのに必要な画像が入っています。
本講座でもこのimgフォルダに入っている画像を活用しながら解説を行います。
SRPGギアは複数のプラグインから構成されており、ベースとなる機能や様々な機能ごとに作成された複数のプラグインを導入することで実際にSRPGを作成できます。
場合によっては不要なものもありますが、「SRPGGearMZ Version History.txt」と「SRPGギアMZ更新履歴.txt」以外の16種類のプラグインを入れて動かしていくことで、サンプルのようなSRPGを作成できます。
プラグインのサンプルデータとして、特殊な勝利条件などが収録されているサンプルデータです。JPは日本語、ENは英語版になります。まずはJPのついたサンプルプロジェクトをコピーし、game.rmmzprojectからツクールのエディタを開き、テストプレイしてみてどんなことができるのか、どんな戦闘方式なのか、サンプルを遊んでみるといいでしょう。
RPGツクールMZで開けるプロジェクトのデータで配布されているので、わからなくなったときの参考にもなります。最初はサンプルプロジェクトのデータを改造しながら触っていくのもオススメです!
SRPGギアには、システムを導入するプラグイン(拡張素材)に加え、SRPGで使用するための画像も最初から同梱されています。絵が描けなくても、このデータとRPGツクールMZ本体だけでSRPG制作を始められます。もちろん、自作したイラスト等に置き換えていくことも可能です。
実際に、ダウンロードしたデータはどのように使っていくのかは、次のSRPGギア初心者向け解説 準備編で解説していきます。
RPG Maker WITHはNintendo Switch向けソフトです。
パッケージ版を探す場合は、色々なサイトを見て値段チェックするのがおすすめです!